長引くコロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻などの影響で原材料費が高騰し、私たちの家計を圧迫しています。
石川県輪島市門前町小山で七面鳥農家を営む大村正博さん。七面鳥のエサにはトウモロコシや魚粉、外国米などを使用しています。
そのうち外国産トウモロコシはロシアによるウクライナ侵攻後、価格が大きく高騰しました。そこで大村さんはトウモロコシの半分を自家製のコシヒカリに切り替えることを決めました。それでも…。
七面鳥農家 大村正博さん:
「例年で言っても、50万から60万のアップ」
原材料価格の高騰は経営を圧迫しています。
学校の給食でも、児童が食べているうどんの原料は小麦。調理には油も使います。こうした原材料の高騰を受け、かほく市は4月から給食費の値上げに踏み切りました。
小学校では1食270円が280円に中学校では315円が330円になりました。値上げは消費税が5パーセントから8パーセントに引き上げられた2014年以来8年ぶりです。県内の多くの自治体が給食費を据え置く中、苦渋の決断でした。
かほく市学校教育課長:
「必要な栄養価をクリアできない可能性があります。安価な材料ばかりを探すことによってメニューについてもバラエティに富んだものが難しいのかなと。保護者の負担は大きいものがある。(値上げの判断は)難しいものがあった」
また、給食を調理する給食センターによりますと、特に影響が大きいのが調味料です。サラダ油は1.5リットルあたり70円ほど高くなりました。
栄養士:
「今までもずっとだんだん高くなっていたので、今に始まったことではないのですが、やはり厳しいですね。献立をたてるときにお肉を安いものにしたり、かわいそうですがデザートを削ったりということも、たまに」
給食費の値上げに、保護者は…。
保護者:
「仕方ないと割り切るしかないですよね。子どもは給食大好きで、高くなって不安はありますがいっぱい食べてくれるのでそこは(値上げは)いいかなと」
先の見通せない新型コロナとウクライナ情勢。影響はまだまだ続きそうです。
原材料費の高騰で「必要な栄養価クリアできない可能性」給食費を値上げした自治体の“苦渋の決断” - FNNプライムオンライン
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