4月12日は、日本で初めてパンが焼かれたとされる「パンの記念日」です。
私たちの食卓に欠かせないパンですが、原材料となる小麦や卵などが相次いで値上がりし、街のパン屋さんは頭を悩ませています。
宮崎市新名爪にある「リビエール」。
5月で創業40年を迎える、地域で親しまれているパン屋さんです。
(リビエール 店主・押川裕一郎さん)
「これは150円から160円に値段が上がっています。きなこパンも元々は5本入っていたんですけど、3本入りに変えて値段を抑えるようなかたちですね」
街のパン屋さんに降りかかる原材料価格の高騰。
この店では今月に入り、製造・販売するパン42種類を値上げしました。
農林水産省によりますと、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で政府が輸入した小麦を製粉会社などに売り渡す価格は、5.8%値上がりし、1トンあたり7万6750円。
コロナ禍前の2019年4月と比べて1.4倍の、過去最高値となりました。
また、今シーズン鳥インフルエンザの発生が全国で相次いだことなどにより、卵の卸売価格の目安となる東京地区での卵1kgあたりの平均価格は350円と、1年前と比べて約1.7倍に上昇しています。
この店は、高校生の利用も多いため大幅な値上げには踏み切れず、現状は価格転嫁しきれていないといいます。
(リビエール 店主・押川裕一郎さん)
「他のパン屋さんでもお店を閉めてしまうという話も結構出てきてはいるので、やっぱり利益が取れないと、お店の存続にも関わってくると思う」
周囲からも苦しい声が上がる中、今後の対応は…。
(リビエール 店主・押川裕一郎さん)
「適正価格の新商品を出していくとか、販路を拡大する。お客さんに来てもらうだけじゃなくて売りに行くようなことができないかと考えているところですね」
出口の見えない物価高の中、パン屋さんの我慢と試行錯誤が続いています。
小麦に卵に…原材料高騰に街のパン屋さんは 宮崎県|FNNプライム ... - FNNプライムオンライン
Read More
No comments:
Post a Comment