2023年05月10日22時29分
トヨタ自動車が10日発表した2023年3月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前期比14.0%減の2兆4513億円だった。減益は4期ぶり。原材料費や燃料費の高騰が響き、1兆円を超す円安効果を打ち消した。一方、売上高に当たる営業収益は18.4%増の37兆1542億円となり、2期連続で過去最高を更新した。
「最高益」へ問われる手腕 トヨタ新体制、本格始動―24年3月期
ダイハツ工業、日野自動車を含むグループ全体の世界販売台数は1.7%増の1055万台。東南アジアを中心とする旺盛な新車需要に応え、タイではピックアップトラック「ハイラックス」、インドネシアでは小型車「アバンザ」などが販売を伸ばした。
本業のもうけを示す営業利益は9.0%減の2兆7250億円。販売台数の増加や原価改善が利益押し上げに寄与したものの、原材料など資材高騰のコストが1兆5450億円に達して減益を余儀なくされた。トヨタの佐藤恒治社長は同日の決算説明会で、半導体供給難や資材高などを念頭に「車を造り届けるのが大変難しい1年だった」と振り返った。
同時に発表した24年3月期の連結業績予想は、営業収益が2.3%増の38兆円、営業利益が10.1%増の3兆円と、いずれも過去最高を見込む。営業利益3兆円を達成すれば日本企業で初めてとなる。純利益予想は5.2%増の2兆5800億円。
トヨタ、純利益4期ぶり減 原材料・燃料高騰響く―売上高は最高・23年3月期 - 時事通信ニュース
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