総務省が19日発表した2023年の消費者物価指数は、生鮮食品をのぞく総合指数が前年より3.1%上がり、歴史的な伸びとなった。主な要因は食品の値上げラッシュだが、ここにきて人件費が多くを占めるサービス価格も上がっている。外食産業では食材のアップに人手不足が加わり、長く続いた「低価格路線」の転換が迫られている。
日本マクドナルドは1月24日から、ハンバーガー類やチキンナゲット、ドリンクなど全商品の3分の1を値上げする。ビッグマックは30円アップして480円に、チキンナゲット・5ピースは20円高い260円になる。広報担当者は「原材料価格の高騰に加え、人件費や賃料、物流費、エネルギーコストなどが上がっているため」と説明する。
円安を逆手にとって、訪日客を狙った「強気」の価格設定にのぞむのはワタミだ。お手頃な値段で客を引きつけてきたが、居酒屋や焼き肉店で値上げに踏み切った。
東京・築地に昨秋出した和牛串焼き店の一押しは、1本3千円の鹿児島産和牛サーロインの串焼き。ほかにも「肉寿司(すし)」(2貫)やウニのトッピングが各1千円、緑茶が500円もする。場外市場という場所柄、お客のほとんどは訪日客。週末は1日で120万円を売り上げることもあるという。
渡辺美樹・会長兼社長は「日…
マックもワタミも値上げ 物価上昇の主役「原材料高から人手不足へ」:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル
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