【北京=三塚聖平】中国国家統計局が9日発表した7月の工業品卸売物価指数(PPI)は前年同月比9・0%上昇した。上昇率は6月から0・2ポイント上昇し、約13年ぶりの高水準を記録した5月と並んだ。国際的な原材料価格高騰の影響で高止まりしており、企業への圧力が高まっている。
石油・天然ガス採掘業が48・0%上昇するなど、エネルギーや非鉄金属関連の値上がりが目立った。原材料などの生産品目が12・0%伸びる一方で、最終製品などの生活品目は0・3%の伸びにとどまる。統計局は「原油や石炭などの大幅な値上がりの影響を受け、工業品価格は上昇幅がやや拡大した」と指摘した。
統計局が同時に発表した7月の消費者物価指数(CPI)は1・0%上昇した。上昇率は6月から0・1ポイント下回り、2カ月連続で減速。中国人の食卓に欠かせない豚肉が43・5%下落したことが影響したが、生産コストの上昇を受けた最終製品への価格転嫁が進んでいないとみられる。
現在、中国各地では感染力が強いインド由来の変異株(デルタ株)の感染が拡大し、封鎖措置や移動制限をとる地域が増えており、食品価格の上昇などにつながらないか警戒される。
中国、7月の卸売物価9%上昇 原材料高で高水準 - SankeiBiz
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