急激な円安が進んでいる。円相場は6月13日、24年ぶりに一時、135円台となった。
岩手県内の事業者は、もともと原油高などで進んでいた原材料の高騰に拍車がかかり苦しいと悲鳴をあげている。
東京外国為替市場は円安が一段と進み、13日一時、1ドル=135円20銭台まで値下がりした。これは1998年10月以来、約24年ぶりの円安水準。
これについて鈴木財務大臣は14日…
鈴木財務相
「急速な円安の進行が見られ憂慮している。(為替動向や影響を)一層の緊張感をもって注視していく」
続く円安は県内の事業者にも影響を与えている。
14日、盛岡市で開かれた食の大商談会には、県内の食品関係の90事業者が出展し、市内外から訪れたバイヤーへそれぞれの商品をPRした。
事業者たちがコロナ禍からの挽回を図ろうとする中、急激な円安が外国産の原材料の高騰に拍車をかけている。
水産加工業者は…
「軒並み原料価格が高騰し、値上げの交渉をしたりしている最中」
菓子の製造販売事業者は…
「(仕入れ値が)もう何回上がったかわからないぐらい。ちょっとさすがにそろそろ考えないといけないのかというところ」
一戸町の製麺会社・戸田久では、主力商品の冷麺などに使っている外国産の小麦の価格が高騰。
2022年3月、ほとんどの商品の小売価格を5パーセントほど値上げしたという。
戸田久東京支店 羽生彰支店長代理
「企業努力をしてはいるが、なかなかそれが追い付かない状況」
小麦以外にも包装や段ボールなどの資材も高騰していて、秋にも再度値上げを検討しているという。
戸田久東京支店 羽生彰支店長代理
「お客様には召し上がってほしいが、企業努力をしながら、より商品の供給をしっかりできるように努めていきたいと思っている」
コロナ禍から立ち直ろうとする県内企業からは国への支援を求める声も聞かれた。
それに対し鈴木大臣は「政府としては各国の通貨当局と緊密な意思疎通を図りつつ、必要な場合は適切な対応をとりたい」とする考えを示している。
急激な円安 県内事業者は悲鳴 原材料高騰に拍車 鈴木財務相も憂慮<岩手県> - FNNプライムオンライン
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