コロナ禍や半導体不足でSUBARU(スバル)の世界販売台数が減少していることに連鎖して、主に同社に部品を提供している群馬県太田市内の自動車部品製造業者が業績悪化に追い込まれている。同社は今年度、自動車需要の回復を見込んでいるが、地場産業は公的助成に頼りながら、現状をしのいでいる状況だ。
同社によると、2020年度の世界販売台数は約86万台(対前年度比16・8%減)、21年度は約73万4000台(同比14・7%減)だった。一方、コロナ禍の収束を見込む今年度は北米を中心に94万台の販売を想定している。今後の需要について、22日の株主総会で中村知美社長は「マーケットの需要は強く、現場からは110万台を超える要望をもらっている」とした。
同社は、両年度で減産したものの、販売奨励金などの抑制で21年3月期、22年3月期とも黒字を達成。一方で、同市内の自動車部品製造業者は中小企業が多く、減産が経営に大きく影響している。
太田市内のある業者は、20年8月期、21年8月期と2年連続で赤字を計上。経営者は、減産の影響を「とてつもなく大きい。原材料も電気代も高騰しているのに、(スバルが)製品への価格転嫁をさせてくれない」と八方ふさがりの状況を嘆く。
スバル減産の影響、追い込まれる部品製造業者…原材料も高騰「製品への価格転嫁させてくれない」 - 読売新聞オンライン
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