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Wednesday, August 17, 2022

アサヒGH社長、物価高でも増益確保に自信-値上げとコスト管理徹底 - ブルームバーグ

アサヒグループホールディングス(GH)の勝木敦志社長は18日のブルームバーグとのインタビューで、今後も原材料価格などの上昇が続く可能性は高いものの、状況に応じて製品の値上げやコスト管理の強化を実施することで、来期(2023年12月期)も増益を確保できるとの見通しを示した。

  原材料や資材価格の上昇を受けてアサヒGHは4月、国内で競合よりも早く10月からのビールなどの値上げを 公表し、その後 キリンホールディングス サントリーホールディングス サッポロホールディングスが追随した。

  同社は今期(22年12月期)の事業利益が前期比10%増の2400億円になると想定。直近の4-6月期決算では想定以上のコスト上昇に見舞われたが、事業利益は会社側の計画通りに確保した。

New Asahi CEO Sees Post-Pandemic Bounce in Super Dry Beer Demand

アサヒGHの勝木社長(2021年4月)

Photographer: Shoko Takayasu/Bloomberg

 

  勝木氏は、足元では「十数パーセント」コストが上昇しているが、高価格帯商品の構成比を高めるプレミアム化戦略が成功しており、「難局を乗り越えられると思っている」と述べた。また、16年以降進めてきた海外企業の買収で事業利益の約64.5%を海外が占めるようになり、円安傾向が業績にプラス影響をもたらしていると話した。  

  同社は「スーパードライ」のほか、欧州での巨額買収で得た「ペローニ・ナストロアズーロ」、「コゼル」、「ピルスナーウルケル」、「グロールシュ」を主要5ブランドに据え、国際展開を強化している。

  また、世界で景気後退の懸念が強まる中、同社は「アフォーダブル(手の届く価格)・ラグジュアリー」としてビールのプレミアム化にも注力。勝木氏は、ラグジュアリー消費が冷え込んだ際にはコニャックなど高級酒には向かわず、「需要はビールに落ちてくる」と指摘し、自社の戦略に自信を示した。

  同社の純有利子負債/EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)倍率は20年12月末で6倍となっており、24年までに約3倍に減らすことを目指している。

  勝木氏は、目標達成までは大型買収の実施は難しいと指摘。しかし、北米市場に本格的に進出するためには、クラフトビールのような小規模の事業を集めても「点の集合にしかならない」とし、それなりの規模の合併・買収(M&A)を検討していることも明らかにした。

(情報を追加して記事を更新します)

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