DCMホールディングスが28日発表した2022年3~11月期連結決算は、純利益が前年同期比11%減の156億円だった。巣ごもり消費拡大の反動などで主力のホームセンター業態の既存店売上高が振るわなかったことに加え、原材料価格や物流費の高騰、円安の進行などによる採算悪化も響いた。
売上高にあたる営業収益は3570億円だった。今期から「収益認識に関する会計基準」を適用しており、同基準で比較すると前年同期比7%増だった。22年3月に子会社化した家電の電子商取引(EC)サイトなどを運営するエクスプライスの業績が加わり、全体を押し上げた。
DCM自体の既存店売上高は11月まで13カ月連続で前年同月を下回っている。節約志向の高まりにより、省エネ性能の高いエアコンや断熱カーテンなど節電につながる商品は好調だったが、家具などで巣ごもり需要の反動減が出た。
営業利益は3%減の251億円だった。水道光熱費が前年同期と比べて3割弱上がったことや物流費が上がったことに対し、人件費の削減などを進めて総経費の膨張抑制を進めたものの、売上高の減少影響を補えなかった。
23年2月期通期の連結業績は従来予想を据え置いた。営業収益は前期比11%増の4951億円、純利益は1%増の190億円を見込む。
DCM純利益11%減 3~11月、原材料・物流費高騰響く - 日本経済新聞
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