■「夏の風物詩」に新たな危機
お盆休みの最終日。東京・蔵前にある花火問屋には、かごいっぱいの花火を買う人たちが…。
音楽教室のイベント用に花火を購入した人:「ナイアガラの滝のようになる。こちらでしか買えないもの」
約400種類の花火から目当てのものを探します。
小学校のイベント用に花火を購入した人:「(花火を)初めてやるよって子たちもたくさんいて、『今年の夏、何やったかな』って夏休みが終わった時に思い出せる大事な一コマになる」
この夏は4年ぶりに開催された花火大会も多く、にぎやかな「日本の夏」が戻ってきました。しかし、関係者は手放しでは喜べない状況です。
松木商店 海老澤浩二店長:「花火の価格が30%から40%上がっている」
■“4年ぶり花火”高騰に職人悲鳴
花火職人が厳しい現状を語ってくれました。
華松煙火 上條博人社長:「原材料・資材の値上がりがもろにきちゃっていますので。原材料というと火薬を作る原材料ですね」
見せてくれたのは花火玉の模型です。
華松煙火 上條博人社長:「(Q.これが全部値上がっている?)全部です」
光や煙を出しながら燃える「星」や、その星を飛ばすための「割薬」といった火薬の原料。さらに、それらを包む「玉皮」など、あらゆる原材料が値上がりしているといいます。
華松煙火 上條博人社長:「一般的によく出る3号玉が(前年比)120%ですね」
■“打ち上げ花火”値上げ背景は?
急激な花火高騰の背景には何があるのでしょうか。
日本煙火協会によりますと、4、5年前から原材料の流通・生産コストが上昇。さらにロシアのウクライナ侵攻なども重なり、コロナが落ち着いた今年、一気に高騰したといいます。
花火問屋や職人たちは決まった予算のなかで工夫を凝らし、より良い花火を届けてくれていますが、限界はあります。
華松煙火 上條博人社長:「早く世界の情勢が落ち着いてもらいたい。それによって色々なものの価格が少しは安定するのでは」
夏の風物詩“打ち上げ花火”4割高に悲鳴 値上げ背景は? [2023/08/16 ... - テレビ朝日
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