野球用バットの最高素材とされるアオダモの苗木を球児が植樹するイベントが岩手県矢巾町(やはばちょう)で開かれた。バットになる苗木を植えた球児は緑化運動に必ず関心を持ってくれるはずと、町の農林振興係が知恵を絞り初めて企画した。同様のイベントはアオダモの主産地の北海道以外ではほとんど例がないという。
「矢巾町親子アオダモ植樹式」と名付けられたイベントが開かれたのは5月8日。町内にある軟式の3つの少年野球チームの子供とその親合わせて約50人に加え、初めての企画に高橋昌造町長も参加した。
矢巾町は県庁所在地の盛岡市の南に隣接している。平地が多く稲作が盛んな土地柄だが、平成31年に岩手医科大学が盛岡市から移転するなど、近年は同市のベッドタウンとしての発展に拍車がかかっている。
植樹式の会場は奥羽山脈にかかる町西端のクリの木の伐採を終えた広さ約1ヘクタールの町有林。参加者は斜面に深さ20センチほどの穴を掘り、3年で約60センチほどに育ったアオダモの苗木100本を植え付けていった。
父親と参加した小学6年生の阿部凌芽君(11)は「将来はバットになるんだと期待を込めて植えました。森林が自然を守るのに大切なことも少し学びました。とっても楽しかったです」とニッコリ。
「型通りの植樹祭では子供に関心を持ってもらえない。アオダモなら…」と知恵を絞った町の農林振興係はしてやったり。球児が植えた100本とは別に2400本の苗木を植え、「アオダモの森」として大切に管理することにしている。
球児、バット原材料のアオダモ植樹 岩手 - 産経ニュース
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