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原材料の値上げが相次ぐことで、悲鳴があがっている。
ある総菜店が苦渋の決断。
2021年5月に取材した神奈川・横浜市の総菜店「グルメショップ カネヒラ」。
名物の三角コロッケは1個100円だったが、22日に行ってみると、10円値上がって1つ110円で売られていた。
いつから値上がりしたのだろうか。
グルメショップ カネヒラ・兼平清美さん「6月ごろからだと思います。ほとんど全部10円ずつ値上げした。小麦粉、パン粉...全部使う材料が上がっちゃったもんで。ほんとなら上げたくなかったんだけど、それじゃあやっていかれないもんで、お客さんには申し訳なく、上げさせていただきました」
10円値上げの理由は、じゃがいものほかに、衣に使う小麦粉やパン粉、油も仕入れ値が高騰しているためだという。
この高騰トリプルパンチに、ついに値上げに踏み切った名物コロッケ。
常連客(50代)「安いにこしたことはないけど、この味は出せないし、値上げしてもそれだけの価値があるコロッケ」
常連客(50代)「きょうは10個。家庭で作るコロッケはおいしいけど、やっぱお店でおいしいと思ってるコロッケにはかなわない」
総菜店を悩ます原材料の値上げ。
世界経済の再開で、需要が高まったことが原因という。
さらに、10月以降は、コーヒーやマーガリン、冷凍食品などの値上げが発表されている。
この現状に大手スーパーでは、「年内値上げしません」とポップが出ていた。
イオンは、トップバリュなどプライベートブランドを中心に、2021年いっぱいおよそ3,000品目について、値上げしないことを決めた。
イオン株式会社・商品担当 西峠泰男執行役「厳しい状況にあるが、イオングループ全体でコストダウンして、値上げせずいきたい」
50代「10円でも安ければ、そちらの方と思って買っている」
40代「毎日のことなので、ちょっとでも安いものが買えたらうれしい」
独自の商品開発や流通ルートで安い値段を設定できるプライベートブランド。
ほかにも、セブン&アイ・ホールディングスも、プライベートブランドの価格を当面、値上げしない方針を決めている。
しばらく続く食料品の値上げ。
企業にとっても、消費者にとっても、我慢の時が続くとみられる。
“値上げの秋”原材料高騰で名物コロッケも... 大手スーパーは自社ブランド「年内据え置き」 - www.fnn.jp
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