農業用肥料の原材料価格が国際的に高騰していることや円安などの影響で、県内の農家では肥料の仕入れコストの上昇が懸念されています。
富山市のJAでは、コメなどの生産に影響が出かねないとして農家への支援を求めています。
農業用肥料の原材料となる尿素や塩化カリウムなどは、主に中国やマレーシアなどからの輸入に頼っていますが、ウクライナ情勢などを受けて、中国が輸出を制限し始めたことから、国際的に価格が高騰しています。
さらに、日本では円安の影響も重なり、富山市内のJAによりますと、コメ農家を中心に肥料の仕入れコストの上昇が懸念されているということです。
このうち「JAあおば」によりますと、ことし秋には肥料の価格が去年よりも平均で55%ほど上昇すると見込んでいて、種類によっては90%以上の値上がりも懸念されるということです。
これに加えて、トラクターなどの農業用機械の燃油の価格も上昇している一方で、米の価格はここ数年上昇しておらず、価格転嫁が難しいことからコメの生産をやめてしまう農家もでかねないと懸念しています。
JAあおば営農支援課の舟津克彦課長は「肥料価格は史上最高値に上昇していて、農業をやめざるを得ないということにもなりかねない緊急事態だと思っている。自助努力にも限界があるので、国や県、それに市など、みんなで対策を進めていく必要がある」と話していました。
富山市内の4つの農協では、21日午後、農家への財政支援を求める要望書を藤井市長に提出することにしています。
原材料価格の高騰で肥料コストの上昇が懸念 農家への影響心配|NHK 富山県のニュース - nhk.or.jp
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