日用品メーカー大手のことし上半期の決算が出そろい、原材料価格の高騰などを受け、最終的な利益が3社のうち2社で前の年の同じ時期より20%以上減少しました。各社では利益の確保に向けて、ことし後半にかけてさらなる値上げを進める方針です。
日用品大手の花王、ユニ・チャーム、それに、ライオンのことし6月までの上半期のグループ全体の決算が8日までに出そろいました。
それによりますと、3社の売り上げは一部の商品の値上げや東南アジアなど海外での販売が伸びたことなどから、いずれも前の年の同じ時期を上回りました。
一方、最終的な利益は花王が26%、ユニ・チャームが20%、前の年の同じ時期より減少しました。
これは主に原材料価格や物流費が高騰しコストが膨らんだことによるものです。
また、ライオンの最終利益は、子会社の土地の売却益などで前の年より2%増えましたが、主力の日用品事業では減益となりました。
各社では利益の確保に向け、ことし後半にかけてさらなる値上げを進める方針で、商品のリニューアルも含めて値上げの対象品目の拡大や内容量の変更などを検討しています。
花王の長谷部佳宏社長はオンラインの記者会見で「コストカットにも取り組んできたが、原材料価格の高騰は非常に厳しく、今後、化粧品の一部なども含めて、さらに戦略的に値上げを検討していきたい」と述べました。
日用品大手の上半期決算 3社中2社減益 原材料価格の高騰などで - nhk.or.jp
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