円安が加速している状況に、すでに製紙や関連資材などの値上がりの影響を受けている印刷会社からは、これ以上打てる対策がないと懸念の声があがっています。
川崎市にある社員およそ50人ほどの印刷会社では、カタログやチラシなどの印刷を取り扱っていますが、用紙を購入している問屋からことしに入ってすでに2回、15%値上げするという連絡があったといいます。
製紙業界では、原料や燃料の価格高騰に円安が拍車をかけている状況だということで、問屋からは来月もさらに値上げする方針が伝えられ交渉中だといいます。
会社では、印刷用の紙だけでなく、配送に使う段ボールやインク、それにアルミ版などあらゆるものの価格が高騰し、印刷費を10%から20%値上げしましたが、材料費の値上がり分の半分も補えていないということです。
経費を少しでも抑えようと、製品を束ねる帯や、段ボールの種類を見直すなど細かなコスト削減に取り組んでいますが、これ以上は難しいといいます。
印刷会社の内田朋紀社長は「新型コロナで印刷業界は大打撃を受け、これからやっと戻していこうというなかでの値上げで非常に苦しい。問屋や銀行とも逐一話をしながら何とか会社を維持しているが、おおもとの原材料は輸入に頼っているので、円安が進んでさらに値上げが加速してしまわないか非常に心配です」と話していました。
原材料高騰と円安加速 印刷会社から懸念の声|NHK 首都圏のニュース - nhk.or.jp
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