「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトは8日、2023年3月期の連結純利益が前期比27%減の5億3500万円になりそうだと発表した。90%増を見込んでいた従来予想から一転減益となる。原材料価格の上昇に加え、物流費や人件費などが増える。
売上高は8%増の727億円、営業損益は9億8600万円の黒字(前期は21億円の赤字)とそれぞれ19億円、10億円下方修正した。新型コロナウイルスの感染再拡大で回復が遅れている。店舗改装で最新設備を導入したことによる生産性の向上はあるが、人件費の高騰などコスト増が上回る。
カッパの親会社のコロワイドは同日、23年3月期の連結純利益(国際会計基準)が81%減の2億7100万円になりそうだと発表した。従来予想を10億円下方修正した。
カッパのほか、回転ずしのアトム、定食の大戸屋ホールディングスの上場子会社3社がそろって下方修正をした。さらに焼肉店「牛角」を展開する子会社のレインズインターナショナルで、閉店する直営店の減損を実施。全体で4億円の減損損失を計上する。
事業利益は21%減の48億円と、44億円下方修正して一転減益となる。海外のグループ会社に対する外貨建て貸付金について円安による為替差益6億円を計上する。
カッパの23年3月期、一転最終減益 原材料費上昇 - 日本経済新聞
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