ダイドーグループホールディングス(GHD)が28日発表した2022年2~10月期の連結決算は、純利益が前年同期比81%減の7億3600万円だった。主力の国内飲料事業でコーヒー豆をはじめとした原材料価格の高騰が響いた。急速なインフレが進むトルコの子会社で「超インフレ会計」を適用したことも利益を押し下げた。
売上高は1246億円。今期から「収益認識に関する会計基準」を適用しており、基準適用前で試算すると6%強の増収という。営業利益は56%減の23億円だった。トルコの3年間の累積インフレ率が100%を超えたため、トルコ子会社に「超インフレ会計」を適用。売上高で11億円の増収要因となった一方で、営業利益では9億1500万円の減益要因だった。
同社は10月から小売業者向けや自動販売機の飲料商品について順次、値上げしている。消費増税時を除き初の値上げとなった。ただ「値上げによる業績への影響は不透明な部分も多い。今期の業績予想には値上げの影響を織り込んでいない」(同社)という。23年1月期通期の業績は従来予想を据え置き、最終損益は6億円の赤字(前期は39億円の黒字)を見込む。創業以来、初めて通期で最終赤字となる。
ダイドーGHDの2~10月、純利益81%減 原材料高騰で - 日本経済新聞
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