金沢市の百貨店では、11月から正月用おせち料理の予約の受け付けが始まり、特設のコーナーには、2日も多くの客が訪れていました。
原材料価格の高騰は、お正月のおせちにも影響を与えています。
金沢市香林坊にある百貨店では、1日から地下1階の食品売り場に、おせち料理の予約コーナーが設けられました。
この百貨店では、地元の料理店やホテルなどが手がけるおせち料理160種類あまりを取り扱っていて、訪れた人たちは商品のサンプルや写真を見ながら、さっそく予約していました。
百貨店によりますと、2万円台の商品を中心に予約が好調で、有名店が手がける商品の一部が、すでに完売しているということです。
原材料価格の高騰を受けて、おせちの販売価格は、去年までと比べて平均で数%高くなっています。
一方、このまま行動制限が行われなければ、年末年始に帰省して、おせちを楽しむ人が増えることも見込まれるとして、百貨店では売り上げの増加を期待しているということです。
「大和香林坊店」の松田雅治食品第1課長は「以前は12月に入ってから予約が増えていましたが、コロナ禍の巣ごもり需要もあり予約が早まっています。幅広い商品を取りそろえ、多くの人にお買い求めいただきたい」と話していました。
この百貨店では、予約の注文を12月22日まで受け付けています。
おせちの製造元は仕入れのコストが上昇しても、商品の価格に反映はさせられないとして苦しい状況です。
金沢市の老舗ホテル、「金沢ニューグランドホテル」は毎年、おせち料理を百貨店やスーパーに卸しているほか、ホテルの利用者などにも販売しています。
イクラや数の子、エビ、サーモンといった定番の食材のほか、野菜や豆、油や乳製品などあらゆるものの値段が高騰し、仕入れ価格は平均2割から3割ほど上がっているということです。
こうした中でも、仕入れる食材の種類や質はそのまま維持し、商品の販売価格は数パーセントの値上げにとどめているといいます。
新型コロナの拡大後、人気が集まった1人から2人の少人数用のおせちに加え、今シーズンの年末年始は、帰省する人が増えることが見込まれるとして、5、6人で味わえる商品の販売に力を入れているということです。
「金沢ニューグランドホテル」の神戸正雄総料理長は「仕入れ先との交渉やムダのない仕入れを徹底することで、販売価格の値上げを抑えています。利幅が減るぶん、販売数の増加を図りたい」と話していました。
おせち料理予約受け付け始まる 原材料価格の高騰で影響は|NHK 石川県のニュース - nhk.or.jp
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