三菱自動車は2022年12月22日、中型SUV(多目的スポーツ車)「アウトランダーPHEV」と軽EV(電気自動車)「eK クロス EV」の価格を、2023年2月1日に引き上げると発表した。両車に搭載するリチウムイオン電池材料を含む原材料価格や輸送費などの高騰に伴う措置である(図)。
値上げするのはアウトランダーPHEVの全6グレードと、eK クロス EVの全2グレード。値上げ額(消費税込み)はアウトランダーPHEVが一律22万円、eK クロス EVは一律14万8500円である。最廉価グレードでみるとアウトランダーPHEVが約5%、eK クロス EVは約6%の値上げとなる(表)。
円安の進行やウクライナ危機の長期化などの影響で、電池材料のリチウム(Li)やコバルト(Co)に加えて、鋼材アルミニウム(Al)合金、樹脂などの原材料や輸送費などの高騰が続く。
原価改善の取り組みだけでこれらのコストの増加を吸収するのは難しく、自動車メーカー各社の値上げは本格化している。今回の三菱自の場合も、部分改良などを伴うものではなく、吸収しきれないコスト増加分を車両価格に転嫁する形になる。
なお、三菱自は2022年8月1日に、中型ミニバン「デリカD:5」と小型車「ミラージュ」を値上げした。今回の2車種と同様に、原材料価格や輸送費などの高騰に伴う対応である。
三菱自がPHEVとEVを23年2月に値上げ、原材料高に対応 - ITpro
Read More
No comments:
Post a Comment