[ロンドン 16日 ロイター] - 欧州の鉱業会社は16日、同日公表された欧州連合(EU)の重要原材料法案で銅とニッケルが初めて戦略的原材料と位置付けられたことを歓迎しつつも、十分な供給を確保するにはさらなる対策が必要だと訴えた。
重要原材料法案には、銅やニッケルなどの採掘の許認可を迅速化する措置や、資金を調達しやすくする措置が盛り込まれた。銅は再生可能エネルギーシステムや電気自動車(EV)の配線などで使われている。ニッケルはEV用バッテリーの主要原料だ。EUはこれまで、コバルトやリチウム、レアアース(希土類)といった鉱物を戦略的原材料と位置付けていた。
欧州の鉱業・金属セクターの企業や業界団体は、クリーンエネルギーへの移行に必要な原材料の供給を確保するには、アルミニウムなど他の金属も戦略的原材料に含めるべきだと主張。中国などと公平な条件で競争できるよう状況を改善する必要もあるとした。
ドイツ金属取引業者協会(VDM)は、アルミや亜鉛についても許認可を迅速化する必要がある上、何よりも競争に打ち勝てるエネルギー価格が必要だと強調した。
欧州最大の銅生産会社アウルビスのローランド・ハリングス最高経営責任者(CEO)は、EUは金属リサイクル業界が成長できるようにするため、中国などとの公平な競争を確保しなければならないと主張。「公平な競争環境が確保されれば、当社は競争することに何ら問題はない。誰もが環境、労働などに関する最低限の基準を順守しなければならない」と述べた。
欧州の鉱業会社、重要原材料法案を歓迎しつつも追加対策を要求 - Newsweekjapan
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