欧州各国が、電気自動車(EV)の電池などに使うレアメタル(希少金属)の自国内での鉱脈開発に乗り出している。中国など海外依存からの脱却が狙いだ。開発のための基金設置や多国間協力強化などの方針が打ち出されて活気づくが、採掘時に有害物質が排出されるなど環境面で重い課題が残る。
EVの電池に使うリチウムは、オーストラリア、チリ、中国の3カ国が世界の産出量の8割以上を占め、精製の6割を中国が担う。コバルトも6割以上がアフリカのコンゴ民主共和国で採掘され、約6割が中国で精製されている。
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は今年3月、中国などへの依存脱却を目指し、重要原材料法案を公表。2030年までにEUが年間に消費する重要な原材料の10%以上を域内で採掘、40%以上を域内で加工、15%以上を域内で再利用し、加工過程で65%以上を第三国に依存しないことを目標に掲げた。
これを受け、イタリア政府は4月、…
欧州各国、レアメタルなど重要原材料の採掘再開 中国依存、脱却へ - 毎日新聞
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