函館市の老舗製麺会社が今月上旬に、突然事業を停止したことがわかりました。北海道三大ラーメンの一角を担ってきた函館塩ラーメン界に動揺が広がっています。
透き通ったスープが特徴的な函館名物の塩ラーメン。そのラーメンに欠かせないのがスープがよく絡む中太のちぢれ麺です。いまこのラーメンの将来が危ぶまれる事態が起きています。
坂詰怜記者)
「函館の多くの飲食店が麺に採用しているこちらの製麺会社が突然事業停止することが分かりました」。
1920年に創業した函館市の老舗製麺会社丸豆岡田製麺。製麺会社でありながら函館市内に「マメさん」というラーメン店も構えていました。1985年に閉店しましたが、2000年に再起をかけて横浜のラーメン博物館に期間限定で出店。そこでの大ヒットを受けて2001年には函館で店を再開、地元の塩ラーメン界をけん引してきました。
東京商工リサーチによりますと、コロナの影響でデパートの催事が中止となったことや小麦などの原材料費の高騰などによって今月4日に製麺所が事業を停止、店舗も閉店となりました。
数百社とも言われる、丸豆岡田製麺の取引先。開店以来50年以上こちらの特注麺を使い続けてきた函館のラーメン店、満龍も突然のことに驚きを隠せなかったといいます。
満龍・佐藤正志店長)
「違う製麺会社から、どうやら倒産したみたいだよって電話で知りましたね」。
急遽別の製麺会社から麺を取り寄せラーメンの提供を続けていますが、味は変わってしまうといいます。
満龍・佐藤正志店長)
「ラーメンの半分が麺ですから、半分変わればだいぶ違いますよね」、「不安な思いはでかかったですね。麺一つ変われば味も変わるので、どうなっちゃうのかなっていう」。
影響は有名チェーン店にも。函館塩ラーメンを代表する店「あじさい」では丸豆岡田製麺の麺を使っていたお土産用ラーメンの販売を終了する事態に。
函館のラーメン文化を支えてきた製麺所。事業停止の影響は今後も続きそうです。
函館塩ラーメンがピンチ 老舗製麺会社が突然の事業停止 コロナ禍 ... - HTB北海道ニュース
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