原材料価格や物流費の高騰が続き、多くの外食チェーンで値上げの動きが広がるなか、メニューの値上げを決めたカレーチェーンのフランチャイズ店からは「客離れ」を懸念する声が聞かれました。
全国でおよそ80店舗を展開するカレーチェーンの東京・渋谷区にあるフランチャイズ店では、物流費などの高騰をうけて、今月下旬から店の多くのメニューの値上げを決めました。
このフランチャイズ店では、電気料金の値上がりや野菜などの食材のほか油の仕入れ価格の高騰、それに食材の調達にかかる輸送費も上昇している影響を受け、ことしに入ってから仕入れ先から値上げの通知が多く届くようになり、店でも値上げせざるを得ない状況になったといいます。
この店が契約するカレーチェーンでは、それぞれの店舗が状況に応じてメニュー価格を決めることになっていて、この店では、商品の多くを占めるカレーのメニューについて20円から40円ほどの値上げを検討しています。
この店では5年前にオープンして以来、値上げは初めてで、値上げによる「客離れ」を避けたいと、店のSNSをフォローすると、トッピングを無料にするサービスを新たに始めるなど、価格以外の面でサービスを充実させようと、試行錯誤しているといいます。
「日乃屋カレー初台店」オーナーの宮川哲さんは「お客さんには申し訳ないが、苦渋の決断だ。値上げしたら客足が遠のくのではないかと不安だが、食材の質は落としたくない。おいしいカレーを提供し続けるために値上げの判断しかないことを理解していただき、また足を運んでほしい」と話していました。
原材料価格高騰 メニュー値上げ決めた飲食店 “客離れ不安”|NHK 首都圏のニュース - nhk.or.jp
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