(内容を追加しました)
[東京 10日 ロイター] - 日銀が10日発表した7月の企業物価指数(CGPI)速報によると、国内企業物価指数は前年比8.6%上昇した。最終製品に近いところで原材料価格の上昇を転嫁する動きが出ている。上げ幅は前月の9.4%から縮小したものの、高い伸びが続いた。
上昇は17カ月連続。指数の114.5は統計開始の1960年1月以降で最高水準となっている。
類別では電力・都市ガス・水道が前年比29.9%、鉄鋼が同27.2%、石油・石炭製品が同14.7%、化学製品が同10.9%、飲食料品が同5.5%それぞれ上昇した。
前年比のプラス幅が前月から縮小した理由について日銀の担当者は、木材・木製品、化学製品、石油・石炭製品、非鉄金属、スクラップ類など、市況が比較的早く反映される類別でプラス幅が縮小したり、マイナスへ転換したことが効いていると説明した。
全515品目中、前年比で上昇したのは418品目、下落は73品目。
同時に発表された輸入物価指数は円ベースで前年比プラス48.0%。伸び率は1980年以降で過去最高となった。17カ月連続プラス。
国内企業物価指数は前月比プラス0.4%だった。過去の原油価格上昇の影響が電力や都市ガスに反映されたほか、原材料価格の上昇を転嫁する動きが「川中」や「川下」の類別で広くみられた。一方、石油・石炭、スクラップ類など「川上」に属する類別では国際的な市況下落の影響がみられている。
企業物価指数は5月から2020年基準に移行している。
*日銀の発表資料は以下のURLでご覧になれます。 here
(杉山健太郎)
UPDATE 2-国内企業物価7月は+8.6%、原材料高転嫁の動き 高い伸び続く - ロイター (Reuters Japan)
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