沖縄県石垣市で販売されている商品「紅芋ちんすこう」と「紅いもパイ」の原材料表示に、安全性の懸念から約半世紀前に禁止された添加物「食用赤色103号」の記載があったことが18日、製造・販売する製菓店「有成堂製菓」(同市)への取材で分かった。同社は、実際には指定添加物「食用赤色106号」を使っていたと説明、長年誤表示したままだったとして回収を進める。

厚生労働省によると、103号は安全性を十分確認できないとして、1971年に国の指定添加物から削除された。

県は、週内にも食品表示法違反の疑いで調査する方針。同社の広報担当者は「30年以上前から表示し続けていた。申し訳ない」と話した。

両商品の年間出荷数は計約1万2600個。石垣市内の土産店で販売していた。(共同)