北日本放送
富山市の製薬会社、廣貫堂が不適切な方法で製造していたとして配置薬10品目を自主回収すると12日発表したのを受けて、塩井保彦会長が取材に応じ、背景には原材料の調達の難しさなどがあると説明しました。 塩井会長は不適切な製造について取材に応じ、説明しました。 廣貫堂 塩井保彦会長 「以前は良かったものが、いまはダメになるという、長い伝統薬というものは全部そんなようなことがあるんだろうと。」 廣貫堂は、「胃腸反魂丹」など10品目の配置薬について、今月1日に行われた県の立ち入り調査などから製造販売承認書に記載がない添加物を使っていたことなどが分かったとして、およそ336万個の自主回収を始めました。 健康への影響はないとしています。 廣貫堂 塩井保彦会長 「中国はじめ原料は海外からの輸入なわけです。また生薬ですから製造する産地も変わってきてるので、そういう天然生薬のものの、毎年毎年作られるものの変化があるということと、それから我々の製造の方法についても、当然このような形で生産効率を高めるという中で機械化ということがどんどん進んだ。その中で薬事法というのもどんどん変わってくるわけですから」 県内では今年に入り、国が承認していない手順で医薬品を製造していたとして、富山市のジェネリック医薬品メーカー大手の日医工と、上市町の北日本製薬が相次いで県から業務停止命令を受けています。 「くすりの富山」の信頼を揺るがしかねない問題が続出していることを問われた塩井会長は、ジェネリック医薬品との違いを説明し理解を求めました。 廣貫堂 塩井保彦会長 「これはいわゆる化学薬品を使った新薬に対するジェネリック医薬品としての作り方の違いですね。かたや今回の私どもの場合は、一般薬でかつ化学薬品ではない、天然生薬を使うものなので、少し違う次元のものとして捉えなきゃいけないのではないかと思います。生薬の特性に合わせた製造承認にある作り方をしていかなきゃいけない。回収=悪というふうに捉えられるのは、少し皆さんの捉え方が間違っているんではないかと」 不適切な製造が、自らが社長の頃から続いていたことの責任を問われた塩井会長は。 廣貫堂 塩井保彦会長 「結果的に私が社長の時代に起きていることなんで、そこは全て承認書と製造実態の齟齬(そご)があったというのは誰の責任でもない、経営トップだった私の責任だということです」 自主回収に真摯に対応し、品質の向上を目指すとしました。 県は「現在調査中で行政処分を検討する段階ではない」と答えています。
「原材料調達に難しさ」配置薬自主回収で(北日本放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
Read More
No comments:
Post a Comment