27日の東京株式市場でクラレ株が一時前週末比37円(3%)高の1146円まで上昇した。野村証券が24日付のリポートで、原油に関連する原料価格の上昇分の価格転嫁が進んでいるとして目標株価の引き上げを発表。業績への期待から買いが広がった。
終値は20円(2%)高の1129円だった。朝方から商いを伴って上昇し4営業日ぶりに反発した。
主力製品である食品梱包用などに用いられるプラスチック材や合成樹脂の値上げを段階的に進めてきた。野村証券の岡崎茂樹リサーチアナリストは「原料価格上昇に対する販売価格の転嫁が予想以上だ」と評価。2022年12月期以降の営業利益予想を上方修正し、目標株価を1010円から1310円に引き上げた。
しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用本部長は「短期売買を手がける投資家を中心に収益拡大の期待感から買いが入った」と指摘する。
ただ株価は4月から1000~1100円前後のレンジで推移している。「原材料のさらなる高騰によって価格転嫁が困難になったり、景気後退の懸念が強まったりすると株価が下落しやすくなりそうだ」(藤原氏)との見方も出ている。
クラレ、一時3%高 進む原材料高の転嫁を好感 - 日本経済新聞
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